『わたしの幸せな結婚』ネタバレ　＝複雑で微妙な心理描写が魅力＝

『わたしの幸せな結婚』は、2022年現在ネットでは、3巻まで配信されています。
（【分冊版】は、20巻まで配信されています。）

２巻には、「小冊子付き特装版」が出ています。

高坂りと先生描き下ろし漫画・イラスト。

原作の顎木あくみ（あぎとぎあくみ）先生描き下ろしの短編小説。 これらが収録されています。

美世に感情移入して、誰もが彼女の幸せを願わずにはいられなくなります。


その理由の一つは、彼女が ”芯の強さ” と ”素直さ” を持つ心優しい女性だからです。


まさにシンデレラストーリーの主人公にふさわしい人物なのです。



美世は、継母と異母妹から受けた自尊心を打ち砕かれるほどの虐待、さらに実の父親からの無視により、自分の存在意義を疑わざるを得ないところまで追い詰められます。


この絶望の日々から抜け出すきっかけになったのが、追い出されるようにして嫁がされた先での久堂清霞（くどうきよか）との出会いでした。


彼女を待っていたのは、失意のどん底にいた美世にとって、思いも寄らない生活だったのです。



設定は、王道のシンデレラストーリーですが、その心情表現が、実に丁寧で繊細で、読み応えのある深い物語になっています。


美世が ”自尊心を失っていく過程” や、人の優しさに触れ、少しずつ ”自分を取り戻していく過程” などが、とても丁寧に描かれていて、読み始めたら途中ではやめられない面白さです。


旦那様（久堂清霞）との出会いで、美世がどう変わり、どうやって幸せを掴むのか、あなたもきっと最後まで目が離せなくなると思います。



生きる意義を考えさせられ、生きる勇気がもらえる作品でした。



すべての方におすすめします。



『わたしの幸せな結婚』が気になる方、すぐに読んでみたい方は、僕がいつも利用している電子書店「ebookjapan」をおすすめします。　こちらからどうぞ。