『后教育から逃げたい私』は、２０２１年現在ネットでは、２巻まで配信されています。
７歳で突然、わけもわからず次期国王の婚約者になって以来、１０年間妃教育を受け続けたレティシア。
自由を愛する彼女にとってそれは苦痛以外の何物でもありませんでした。
彼女の希望は唯一つ。 王子・クラークからの婚約破棄のみ。 それがとうとうかなったと思ったのに‥‥。
恋愛経験ゼロのレティシアが、城から逃げ出したくなる気持ちもわかります。
レティシアが笑顔を見せなくなった理由は妃教育だとわかっていても、彼女を手放せなかったクラークの気持ちもわかります。
この二人に共感できるからこそ、二人の追いかけっこに惹かれるのです。
そもそも恋愛経験ゼロのレティシアが、いきなり結婚を承知するはずがありません。
7歳で妃教育が始まって以来、10年間恋愛のレの字もなかったのです。
実際レティシアは、クラークを異性として意識することなく10年が過ぎます。
つまり、10年間口説き続けたのクラークの気持は、レティシア には一切伝わっていなかったのです。
しかもレティシアはこの１０年間、クラークの顔もろくに見てないんですよ。
それじゃあ結婚どころじゃないですよね。
そこで、事実を冷静に見極めたクラークは、まずは自分を意識してもらうところから始めます。
恋に溺れた健気な男の奮闘ぶりは、この作品の見どころの一つです。
もう、切なくなるほど一途なんですよ。
クラークの態度から、相手の気持を深く思いやれる優しさや、懐の深さや穏やかさなど、彼の人柄もわかってきます。
そんなクラークの猛アタックが続く中、レティシアの心情に変化の兆しが見えてきます。
彼女の表情がそれをはっきり語ってくれます。ぜひ、注目してみてください。
あんな表情を見たら、その後の展開がとても気になってきます。
二人の追いかけっこはどこまで続くのか、二人の行く末を最後まで見守りたくなります。
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《ebookjapan》
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