『社内探偵』は、2021年現在ネットでは、22巻まで配信されていて、コミックサイトランキング常連の人気漫画です。
この作品は、よくある、”社内のウザキャラ成敗系” の物語とは一線を画した、読み応えのある深い作品になっています。
主人公・久我ありさは、人事部(なんでも相談担当)勤務の真面目でキリッとした、さっぱり系の女性。
三屋部長のもと、”社内の働きやすさ推進” をモットーに、日々社内の噂や情報集めに余念がない。
そんな彼女のもとにある日、企画一部の松原から相談を持ち込まれる。
当日欠勤で周りに迷惑をかける飯田美和に困っているとのこと。
調査に乗り出したありさだったが、このことをきっかけに、思いがけず社内の裏が見えてきた。
もしもあなたが、自分と仲の良い同僚が不正に関わっていることを知ったらどうしますか。
また、あなたの最も信頼し尊敬する上司が悪事に手を染めていると知ったらどうしますか。
主人公・久我ありさは、そんな立場に立たされるのです。
彼女はそれまで、自分の仕事は ”社員の働きやすさを推進するため” だと信じて、隠された事実を明らかにしてきました。
他人事として社内の不正を暴いているときには自分の仕事に疑問を持たなかった彼女も、自分に近しい人が不正の当事者ではないかと疑い始めたとき、彼女の心は揺らぐのです。
たとえ親しい相手でも、正義を貫くべきか。
そもそも自分は、正義感から行動しているのだろうか。
自分の行動のモチベーションは、自分の価値観を優先したいだけの、ただの自己満足にすぎないんじゃないか。
久我ありさの心の葛藤がどこに落ち着くのかがこの物語のターニングポイントになります。
それが、18巻に描かれています。
ここからが、この作品の本領発揮といった展開になりそうです。
ですからもしもこの作品が気になった方は、ここまで読まないと本当の面白さは見えてこないので、注意が必要です。
この時点でも、人事の不正の黒幕は、はっきりしていないのです。
疑うべき人物はありさの尊敬する人。
彼は、本当に悪に染まってしまったのか、それともまだ見えてこない深い裏があるのか。
もしもあなたがここまで読んだなら、最後まで見届けずにはいられなくなるはずです。
僕は、最後まで見届けるつもりです。
この先が気になる方は、こちらのコミックサイトをチェックしてみてください。
《まんが王国》
*社内探偵と検索してくださいね。
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