中学生のとき、ハロウィンクイーンに選ばれた尚子は、舞台の上で顔を焼かれる。
からかうのが目的のイジメが、悲惨な結果を招いた事故だと思われていた。
だがそれは周到に計画された罠だったのだ。
真相を誰にも信じてもらえない尚子は、自分を罠にはめた犯人は自分の手で殺すと決意。
狂気と暴力の凄惨な復讐劇が始まる。
『パンプキンナイト』は、2021年現在ネットでは、6巻まで配信されています。
パンプキンナイトとして復讐鬼と化した尚子は、復讐のためなどと言い訳できないほどの凶悪ぶりを発揮します。
彼女は、復讐相手以外も容赦なく殺しまくるのです。
まるで無邪気な子供が破壊衝動にかられて、おもちゃを壊して気晴らししているような暴力。
そこには、良心の呵責など微塵もありません。
つまりこの物語は、復讐者に感情移入できるタイプの復讐劇とは一線を画します。
この作品の一番の特徴は、
- 復習する側もされる側も悪であること。
- そして、両者の清々しいほどのイカレ具合です。
生半可なテーマで毒気を抜かれた中途半端な作品とは違い、グロ描写に特化した漫画なのです。
これでもかとばかりに、攻めの描写が続くこの作品に、”緻密な物語性” を求めてはいけません。
”人情の機微” を求めてはいけません。
もちろん、”倫理観” など決して求めてはいけません。
グロを求める、グロ好きの方のための漫画です。
グロ中毒ではないグロ好きの方は、日常世界とは縁のない、純粋な別世界の重要性を知っておられると思います。
日常世界の延長線上にグロの世界が存在する場合、深入りしすぎると戻れなくなりかねません。
さらなる刺激を求めて、エスカレートしがちだからです。
例えば、日常世界で経験する情念や怨念が極まった先に作られたグロの世界などがそうです。
その点、外薗昌也先生の描く世界は、グロ好きにとっては最適です。
今回の作品は次のような特徴があります。
- なぜか爽快な世界観。
- どこかカラッとした空気感。
つまり、日常世界の延長線上にあるグロの世界ではなく、純粋な別世界を感じさせるのです。
そして、作画の谷口世磨先生が描く、感情を伴わないグロ描写。
素晴らしいの一言に尽きます。
尚子の復讐は、彼女の意思を継ぐパンプキングによって果たされますが、最後の標的が追い詰められた末に命乞いをするシーンが秀逸です。
彼は、尚子に対してひどいイジメをした理由と同じ理由で、今度は自分が殺されるのです。
ぜひ、本編で確認してみてください。
5巻からは第二章が始まりますが、予想を超える展開で、さらにパワーアップします。
グロ好きの方限定で、おすすめします。
究極のグロ描写が気になる方は、こちらのサイトをチェックしてみてください。
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