『サクラ、サク。』は、2021年5月現在ネットでは、1巻が配信されています。
いよいよネット配信が始まりましたね。 伊坂伊緒先生の最新作。『サクラ、サク。』
今回も、王道の伊坂ワールド炸裂か、それとも新しい展開が待っているのか、楽しみです。
子供の頃から、自分はその他大勢だと思ってきた藤ヶ谷 咲(ふじがや さく)。
ある日駅で、見知らぬ人から受けた親切が忘れられない。
その日を境に、咲はある決心をする。
彼女がした決心とは、「困っている人を放っておかない」です。
咲は、ある日電車の中で貧血で倒れたときに、見知らぬ人から受けたさりげない親切が忘れられないのです。
その日をきっかけに彼女は、自分が受けた喜びを人にも味わってもらいたいと考えたのです。
でもそれをしっかり行動に移せるところが今回のヒロインの一味違うところです。
私は、少女漫画の要は何といってもヒロインの人柄だと思います。
今回のヒロインは、
- 良いと思ったことを素直に行動に移す。
- 悪いと思ったことを素直に反省する。
この ”当たり前だけどなかなかできないこと” が自然にできてしまうヒロインなのです。
咲は自分のことを、その他大勢というけれど、彼女は自分を、過大評価も過小評価もしません。
そんな彼女だからこそ、持ち前の素直な心とちょっとしたきっかけで自分を変えられたのです。
この先のストーリー展開は大いに気になるところですが、私は何よりも、ヒロインの人柄が気に入っちゃいました。
もしもあなたが、純粋な気持ちから困っている人に手を差し伸べたのに、周りから「いい子ぶりっこ」と言われたら、どう感じますか。
咲は、嬉しそうな顔をして微笑むんです。
咲にはつまらない皮肉など通用しません。
「いい子ぶりっこ」と言われたのは、困っている人を助けられた証だと感じるのです。
なんて素直なんでしょう。咲の人柄が伺えるエピソードです。
こんなふうに彼女の言動一つ一つに、素直で優しい人となりが現れていて、読んでいてとても癒やされます。
”自分が人から受けた優しさを、今度は他の人も味わってくれたら嬉しい” という素直な気持ちで自分を変えた咲は、そのきっかけを作ってくれた桜 亮介という人物にとても感謝します。
この先きっと、今度は彼女の行動が誰かに感謝されるはずです。
そんな感謝の連鎖がどんどん広がる予感がします。
幸せな読後感を保証します。
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《まんが王国》
*サクラ、サクと検索してくださいね。
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