『青野くんに触りたいから死にたい』ネタバレと考察 =その怖さの秘密 主人公・優里の人間性と作画に注目=                   

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漫画「青野くんに触りたいから死にたい」の主人公

純粋で一途な女子高生・優里の恋人は、幽霊の青野くん。

誰も知らない秘密の交際。

優里はいつまでも、青野くんと一緒にいたいのに、ときどき青野くんの様子がおかしい。

まさか、青野くんは悪霊なのか‥‥。


こんなにも怖くて切ない思いを、漫画を通して経験するなんて、思いもよりませんでした。


決して触れ合えない二人の、愛の行く末が気になる、ラブ・ストーリーです。


この作品の一番の見どころは、読者を魅了する得体のしれない怖さです。


今回は、この怖さの秘密を紹介します。

『青野くんに触りたいから死にたい』の怖さの秘密

この作品の怖さの秘密は、ズバリ、主人公・優里の人間性と、作画による演出です。


これは、ホラー映画によくありがちな、不意打ちして人を驚かすような単純なものではなく、じんわりと心にしみてくる怖さです。



主人公・優里の人間性

主人公・優里の、青野くんを想う一途さがとても切なく、痛いくらいに迫ってきます。


でもこれ、狂気と裏腹の真っ直ぐすぎる感情なのです。



行き過ぎた純粋さと、執着心にも似た青野くんに対する愛。


怖さを感じるほどです。



この「純粋さ」と「執着心」は、ひとつ間違えると自己中心的な「偏愛」に陥り、行き着く先は「狂気」です。


でも、優里は違います。


彼女は、自分を反省できる ”素直さ” と、人を受け入れる ”優しさ” を持ち合わせているのです。



怖さを感じさせるほどの優里の愛は、どう成長していくのか。


とても気になる見どころのひとつです。



作画による演出(絵の魅力)

どこにでもある日常の風景を見ていると思ったら、流れる空気が一変し、突然、異世界に放り込まれたような感覚を覚えます。


この得体のしれない恐怖は言葉では言い表せません。


これを可能にしているのが、余計なものが削ぎ落とされた「絵の力」です。

  • 精緻な線によって生み出された、静寂な空間の恐怖。
  • 登場人物たちが感じている恐怖が、ストレートに伝わってくるシンプルな線。

絵による怖さの演出が実に見事です。


ぜひ、あなた自身の目で確かめてみてください。



まとめ

この作品の怖さの秘密は次のとおりです。

  • 外から驚かされる恐怖ではなく、人間が内面にもつ怖さ。
  • 日常空間が一瞬にして、非日常空間に変わる怖さ。


これらが、無駄を一切省いた「簡潔なセリフ」と「簡潔な絵」で表現されているのです。


この作品は「読む」というより「体感」すると言ったほうがピッタリします。


青野くんに触りたいから死にたい』は、特定のジャンルには収まらない、「漫画を体験することの素晴らしさ」を教えてくれる傑作です。


心から、この作品をすべての方におすすめします。



『青野くんに触りたいから死にたい』が気になる方、すぐに読んでみたい方は、僕がいつも利用している「まんが王国」という電子コミックサイトをおすすめします。 こちらからどうぞ。

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