『ギフト±』ネタバレと感想 =人の存在意義を問う問題作・人をモノ扱いする臓器移植の闇=

赤い背景の都会風景 サスペンス・ミステリー

『ギフト±』は、2022年現在ネットでは、23巻まで配信されている超話題の臓器売買ミステリーです。

謎の少女・鈴原 環は、更生が期待できない凶悪犯の臓器を、生きる価値のある人間へと渡す「命の分配(臓器移植)」にたずさわっている。

彼女はまるでマシンのように、凶悪犯から臓器を摘出する解体の名人。

高校に通う彼女がなぜそんなスキルを身につけられたのか。

相棒のは一体何者なのか。


物語は始めから謎に包まれていて、「その謎が解けたのもつかの間、また一つ謎が増える」というように、ストーリーはひたすら深く展開していき、臓器移植の闇の深さをまざまざと感じさせます。



の過去の秘密がわかり始めるのが第5巻あたりから、ということからも、じっくりと練りに練られた展開が楽しめる重厚な作品です。

  • 主人公・と、の特殊な倫理観はどこから生まれたものか。
  • なぜは、まるでマシンのように人を解体できるのか。

これらの謎は、二人の出生の謎と絡んでいて、そのあまりにも非人道的で衝撃的な内容は、読者を打ちのめします。



少女売春人身売買闇の臓器売買



主に、人をモノ扱いしている犯罪にテーマがあてられています。



特に、医療の進歩とともに現実にも起こりそうな(いや、すでに起きているかも知れません)、闇の臓器移植ビジネス



決して絵空事ではない、リアルを感じさせる作品です。



社会派のサスペンス小説を思わせる綿密なストーリー展開は読み応え十分です。



裏社会の闇に興味がある方は、こちらのコミックサイトをチェックしてみてください。



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