『わたしの幸せな結婚』は、2022年現在ネットでは、3巻まで配信されています。
尚、この作品は、【分冊版】でも配信されていて、20巻まで配信されています。
主人公・美世は、継母、異母妹に長年虐げられ、心に大きな傷を負う。
父親からも見放され、追い出されるように嫁がされた先は、冷酷無慈悲と噂の清霞(きよか)が当主の久堂家。
またつらい日々が続くと諦めていた美世だったが、清霞の態度は以外にも‥‥。
長年の虐待で自尊心を失った美世ですが、心根は腐らず、健気で素直な精神を失うことはありませんでした。
そんな彼女が旦那様(清霞)の思いがけない優しさに触れ、少しずつ心をひらいていく過程がとても丁寧に描かれていきます。
何よりも読者を引きつけるのは、清霞(きよか)の思慮深く、優しい態度です。
一見ぶっきらぼうで、冷たく感じられる態度の裏には、深い思いやりが潜んでいるのです。
心に大きな傷を負う美世を深く理解できたのは、清霞だけでした。
美世が少しずつ前向きになれたのも、少しずつ自尊心を取り戻せたのも、清霞の ”思慮深さ” と”深い思いやり” のおかげです。
印象的なのは、清霞は美世に決して無理をさせません。
虐待され続けた人の心を解きほぐすには、時間がかかることを理解しているのです。
無理強いせず、焦らず、美世の心が開かれるのを静かに待ったのです。
美世はこの清霞の優しさに包まれ、少しずつ心を開いていきます。
心に傷を負ったものに一番必要なのは、清霞のような人間だということが、心から納得できます。
焦らず少しずつ、距離を縮めていく美世と清霞。
二人の心の結びつきは、これからますます強くなるに違いないと思わせてくれます。
お互いに支え合っている二人の姿を見ているだけで、こちらまで幸福感に包まれてしまいます。
この幸福感が気になる方は、こちらの電子コミックサイトをチェックしてみてください。
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