『adabana 徒花』は2021年現在ネットでは、上巻、中巻、下巻が配信されています。
同級生の真子を殺したと自首してきた美月。
二人は親友だったはず。
二人の間に何があったのか。
真実が見えないまま、美月の供述が始まる。
物語は、美月の供述から始まり、時間をさかのぼり、主人公二人の背景も絡めながら、事件周辺の事情が詳しく描かれていきます。
真子と美月に関して、注目してもらいたいのは次の点です。
真子:学校では明るく振る舞う、普通の女子高生。
そんな彼女の人間形成に大きな影響を与えた、人には言えない生活状況とは。
美月:一見、良家で育った、地味でおとなしいお嬢さん。
そんな彼女が抱える、親との関係をめぐる心の闇とは。
これらが実に丁寧に描かれ、物語に深く引き込まれていきます。
さらに、登場人物たちの行動やストーリー展開によって、違和感、共感、嫌悪感など、様々な感情が刺激される作品でもあります。
僕が特に忘れられないのは、時々感じる、未知の深淵を覗き込むような感覚です。
”強い怖れを感じると同時に、強く惹きつけられもする” 、という不思議な感覚です。
日常生活を舞台にしていながら、非日常的な感覚に襲われるのです。
緻密で繊細な作画による画面全体の雰囲気がそう感じさせるのかもしれません。
これは、この物語を読んだものにしかわからないものです。
とにかくこの作品は、ストーリーやテーマの面白さもさることながら、絵の表現力に魅了されるのです。
まさに、漫画でしか表現できない世界が体験できる作品なんです。
それが証拠に、登場人物たちの顔の表情だけに注目しながらページをめくっていっても楽しめるんです。
特に目の表情が、実に繊細に描き分けられていることに驚かされます。
ぜひあなたも、本編で確認してみてください。
この作品のように、読み応えのある漫画は、何度も読み直したくなりますよね。
そんなときは、手軽に利用できるスマホが便利ですよ。
今回僕は、「まんが王国」という電子コミックサイトを使いました。
ここは、無料キャンペーンがとても充実していて、おすすめです。
試してみて損はないですよ。
『adabana 徒花』を「まんが王国」で読んでみたい方は、こちらからどうぞ。
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