『死役所』 ネタバレと感想 =後悔先に立たず。様々な死を通して、生を見つめ直す物語=

霧のかかった山 ヒューマンドラマ

『死役所』は2022年現在、ネットでは19巻まで配信されています。 (分冊版は100巻まで配信されています。)

死役所」。そこは成仏するために必要な手続きを行うところ。

天国行きか、地獄行きか、運命が分かれるところ。

そして、そこで働く職員たちは、みな死刑囚。

今日も総合案内のシ村は、お客の案内に余念がない。


成仏するためには手続きが必要。それを拒む者は、冥府をさまよう」という発想にとても興味を惹かれました。


死役所」での手続きを拒むと死後の世界でも住所不定の迷子になるわけです。


「生きているときも、死んだあとも、人は役所の世話になる」という一風変わった設定です。


でもこの設定何故か妙に納得してしまうところがあります。


決まり事をこなさないと、天国にも地獄にもいけないなんて、現実世界の最終地点にはピッタリの設定だと感じました。


死者自らが死後の手続きをしなければならないので、その時否応なしに、自分の生前を見つめ直すことになるのです。


でも死者たちはすでに死んでいるわけですから、後悔先に立たずなのです。


もし自分だったらと考えると、とても身につまされる思いでした。


僕はいくつかのエピソードを通して、生きているときの、なにげない一つ一つの選択を大事にしたくなりました。


全編を通して、淡々と展開していくストーリーが独特の世界観を作り、必要以上の感情移入を拒みます。


そのため読者は各エピソードを自分の身に置き換えて、色々考えることができるのです。


この作品に出てくる、誰の身に起きてもおかしくない ”死をめぐる様々な事情” は、”生き方” を見直すきっかけを提供してくれます。




読後感は爽快ではありませんが、心に残る作品であることは間違いありません。



一話完結型のストーリー展開なので、あなたの心に刺さるエピソードが見つかるかもしれませんよ。



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