『adabana 徒花』は2021年現在ネットでは、上巻、中巻、下巻が配信されています。
田舎の小さな町で起きた猟奇的殺人事件。
被害者は、女子高生・五十嵐真子。
犯人として自首してきたのは、被害者の親友・藍川美月。
親友だったはずの二人の間に何があったのか。
美月は、あまりにも冷静に供述を始めるのだが‥‥。
『adabana 徒花』の魅力とは
これほど先の展開が気になる作品はありません。
これほど印象に残る作品はありません。
この作品が読者を魅了してやまない秘密はいくつもありますが、今回は2つだけ紹介します。
ズバリ、「深いテーマ」と「絵の表現力」です。
「深いテーマ」とは
この作品のテーマは、「人を究極の行動に駆り立てる動機は何か」です。
何のためなら、人は自分を犠牲にできるか。
大切なものを守るために、人はどこまで行動できるか。
読者一人ひとりに深く問いかけてきます。
「絵の表現力」とは
登場人物たちの心情が、セリフよりも絵で表現されているのです。
顔の表情で、”感情の微妙な揺れ” を伝える説得力のある絵。
これこそが、この作品の最大の魅力です。
心の動きが、目の描写を通して、丁寧に表現されている点に注目してください。
この作品を、何度も読み直したくなる秘密がここにあります。
まとめ
『adabana 徒花』は、気の利いたストーリ展開が楽しめるサスペンスとして楽しむこともできます。
でも僕は何よりも、「深いテーマ」と「絵の表現力」に魅力を感じました。
「セリフ」、「場面」の一つ一つが実に丁寧に練られています。
一コマたりとも見逃したくない作品に、久しぶりに出会いました。
作者の情熱がこもった力強い作品です。
すべての方におすすめします。
『adabana』が気になる方、すぐに呼んでみたい方は、こちらのサイトをチェックしてみてください。
《まんが王国》
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