2021年現在、『六道の悪女たち』は、26巻が配信されて完結しています。
六道桃助(ろくどう とうすけ)は、平和で楽しい学園生活を夢見る ”いじめられっ子”。
ある日、亡き祖父から届いた巻物によって不思議な力を手にする。
それは、「悪女にひと目溺れされる」という陰陽術の力。
その日を境に彼は、様々なトラブルに巻き込まれることになる。
この作品は、タイトルに似合わず、王道の少年マンガです。
見どころは何と行っても、ちょっと変わった「設定」と、「魅力的な登場人物」たちです。
今回は、この2つの魅力を紹介します
『六道の悪女たち』の魅力の秘密
設定の面白さ
全体の構成は、試練⇒挫折⇒成長⇒目標達成という、まさに王道の設定なのです。
でも一味違うのが、「悪女に無条件で惚れられる」という設定です。
主人公・六道(ろくどう)は、一見ひ弱に見えても、実は熱い心を持つ男前。
そんな彼だからこそ悪女に好かれる設定に、妙に納得してしまいます。
決して設定ありきのご都合主義ではありません。
魅力的な登場人物
”いじめられっ子が悪女に、都合よく惚れられる” なんて設定、主人公に魅力がなければすぐに飽きてしまうところです。
でもこの作品の主人公・六道(ろくどう)は、一見 ”ひ弱” で ”気弱” のいじめられっ子ですが、心根はとっても男前なのです。
根っからの正直者で、誰よりも熱い心を持つ男なのです。
「きっと術の力がなくても六道はモテル男になれるはず」と感じさせてくれる主人公なのです。
実際に、六道が本来持っているいちばん大きな力は、
「人を変えられる力」
なんです。
これはもちろん、六道自身を変える力でもあります。
そんな力を持っている人間がモテないはずないですよね。
実はこの力が、物語の展開に大きな意味を持ってくるのです。
六道を取り巻く悪女たちの可愛さも最高なんです。
一人ひとりの人物設定がしっかり練られていて、実に生き生きとした存在感を示しています。
今回は、一人だけピックアップして、紹介します。
幼田小百合:
亞森高校の絶対的番長。
その可愛らしくも幼い容姿からは、およそ考えられない怪力の持ち主だが、素直で純粋な心の持ち主でもある。
可愛いものと、暴れることが大好き。
いずれにせよ、極端な二面性を持つ。
彼女の魅力は、可愛らしさと強さとのギャップです。
見た目の可愛らしもさることながら、純粋で素直な心根がとても愛しいのです。
絶体絶命の危機を脱したあと、安心できる仲間の前でおんおん泣き出すシーンでは、強くて、健気で、純粋な、彼女の魅力があふれていました。
必見のシーンです。
他にも魅力的なキャラクターが何人も登場します。
ぜひ、あなたの目で確かめてみてください。
まとめ
「設定」の面白さと、「魅力的な登場人物」
少年漫画の王道ストーリーには絶対に欠かせない2大要素です。
でも、せっかく面白い設定でも、ご都合主義に流れてしまっては、作品の魅力は半減してしまいます。
この作品は一味違います。
「陰陽術の力で、悪女たちが無条件に、主人公の虜になる」という、あまりにも都合の良い設定にも関わらず、ご都合主義を感じることはありません。
その理由は、
”都合の良い力に頼ることなく、困難は自分の力で克服していくべき”
と考える主人公の人間性が、しっかり設定されているからです。
キャラクター設定の重要性を強く感じさせる作品です。
もちろん、主人公以外のキャラクターたちも魅力的なので、あなたの推しキャラクターが見つかるかもしれませんよ。
少年漫画に馴染みのない方にも、おすすめしたい作品です。爽快な読後感を保証します。
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