『骨が腐るまで』 ネタバレと感想 =切なくも哀れな犯罪者の末路とは=

都心の俯瞰風景 衝撃展開
漫画『骨が腐るまで』の主人公

『骨が腐るまで』ネットでは2018年に最終巻が配信され7巻で完結していますが、未だに根強い人気を誇る作品です。

11歳の夏。人を殺し、死体を埋めた5人の幼なじみ。

それから5年。埋めたはずの死体が消える。

その日を境に5人の絆は‥‥。



実際にはありえないと思いたいけれど、あってもおかしくない話に思わず引き込まれていきます。



最終巻まで犯人がわからない構成になっていますので、各所に散りばめられた伏線に注目しながら、上質ミステリーとして楽しむことができます。



ですが主要テーマは、”罪を犯した人間の心の底に生まれる、闇の深さ” です。

  • 犯人が罪を犯すに至るまでの過程
  • 罪を犯し続けた理由
  • そもそも罪をどう捉えていたか


これら全ては、最終巻で明かされる構成なので、できれば ”全巻通し読み” をおすすめします。



二転三転する展開に翻弄されながら、最後に待ち受ける衝撃の事実にたどり着くまで、ノンストップで駆け抜けると、犯人の行動を裏付ける心理や、事情を把握しやすいのです。


  • 自分に都合よく罪を解釈する犯人
  • 自分勝手に罪を償おうとする犯人
  • これらのことに気づいていない犯人



すべてが明らかになったとき、あまりにも哀れで、自分勝手で、稚拙な犯人に対して、言うに言われない切なさがこみ上げてきます。



でも、最後に犯人がたどり着いた当たり前の価値観が、救いになる物語です。



衝撃展開が好みの方には特におすすめします。



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