『妃教育から逃げたい私』は、2021年現在ネットでは、2巻まで配信されています。
電子版には、特典として菅田うり先生の書き下ろしイラストが特別付録としてついてきます。
妃教育が苦痛でたまらないレティシア。
待ちに待ったクラーク王子との婚約破棄がついに実現したと思い込み、自由を満喫し始めたのも束の間、 すぐに連れ戻されてしまう。
逃げるレティシア。追うクラーク。
二人の追いかけっこはどこまで続くのか。
そもそもこの追いかけっこはレティシが、クラークとの婚約破棄が実現したと思い込んだところから始まります。
二人の追いかけっこは、コメディ要素あり、胸キュン要素ありで、実に微笑ましく、この作品の一番の見どころです。
辛い妃教育に10年も耐えたレティシアには、つい感情移入してしまい応援したくなりますが、クラークの ”諦めない健気さ” も魅力的なんです。
追いかけっこを通して徐々に明らかになってくる、レティシアの ”複雑で微妙な乙女心” やクラークの ”一途な想い” を知ると、レティシアにもクラークにも共感できるのです。
だからこそ彼らの追いかけっこをいつまでも見ていたい気持ちになるのだと思います。
また、クラークとレティシアの ”幼い頃のエピソード” や、クラークの ”切ない胸の内” が明らかになるにつれ、二人が結ばれる未来を思わず願ってしまいます。きっと強い絆で結ばれるに違いありません。
こうして読者はいつの間にか二人のファンになってしまい、二人の幸せを強く願うようになるのです。
僕も、二人の愛の行く末を最後まで見届けずにはいられなくなってしまいました。
ちなみに二人の関係は、クラークの一方的な片思いといった単純なものではなかったのです。
実は、片思いにすらなっていなかったのです。
レティシアは10年もの間、クラークの口説きが耳に入っていなかったどころか、彼の顔すらろくに見ていなかったのです。
10年目にしてやっと、追いかけっこをきっかけにして、二人の恋が始まったというわけなのです。
この作品は、そんな見事な構成で読者を引きつける、一味違うラブロマンスです。
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《ebookjapan》
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