この作品は、超絶大ヒットラノベのコミカライズ版なので、ご存じの方も多いと思います。
主人公・猫猫(マオマオ)は、誘拐された挙げ句、後宮に売り飛ばされてしまいます。
それにも関わらず、冷静に飄々と生活を送り、そしてちょっと世間に対しては斜に構えたところのある少女なのです。
「何事にも物怖じしないふてぶてしさ」
「自分の生き方がブレない芯の強さ」
「ちょっとの正義感」
これだけ聞いても他に例を見ない異色のヒロインがイメージされるはずです。
異性に対する反応も異色です。
超絶イケメン・壬子(ジンシ)の色目も彼女には一切通用せず、ついナメクジを見るような目付きで相手を見てしまうのです。
さらに彼女のキャラクターを決定づける重要な要素があります。
それは、自分の腕で毒の効果を試すことに快感を覚えるほどの並ぶもののいない薬マニアなのです。
まさにマッドサイエンティストさながらのマニアぶりです。
こんなヒロインほかでは見られません。
常に冷静で頭脳明晰、人生に対してちょっと達観したところのある彼女は、ステレオタイプのヒロインとは一味違う、実に生き生きとした唯一無二の存在感を誇っています。
魅力的な漫画のヒロインは数多く存在しますが、結局一番強く印象に残っているのは『薬屋のひとりごと』の猫猫(マオマオ)です。
ちなみに、マオマオの相手役の壬子(ジンシ)は、色仕掛けの効かないマオマオの反応が新鮮で、彼女からナメクジを見るような目つきで見られることに喜びを覚える始末。
なかなかな倒錯ぶりをみせます。
こんな二人のやり取りや距離感も、ほかでは見られない新しい魅力の一つです。
そんなわけで、ミステリーとしての面白さはさることながら、主人公・マオマオをはじめ、登場人物たちの人間的魅力が印象深く描かれているところが一番の見どころです。
すべての方におすすめできる、新しい魅力に溢れた作品です。
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《まんが王国》
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