【児童虐待】実話『虐めを待つ人』 =凄惨な虐待から生き延びた妙子が目指すものとは= 

孤独に膝を抱える子供 虐待
漫画『虐めを待つ人』の主人公

『虐めを待つ人』は、2021年現在ネットでは、3巻まで配信され、完結しています。


一般財団法人 児童虐待防止機構「オレンジCAPO」理事長として活動されている、島田妙子さんの実体験をもとにした物語です。

今や無関心ではいられないレベルの社会問題となった児童虐待問題。

この作品では、虐待サバイバーである島田妙子さんの凄惨な実体験と、いま彼女が心から望むことが丁寧に描かれています。

虐待という言葉は虐めを待つと書きます。


でも実際、虐待されている子供が虐めを待つなんてことがあるでしょうか。


原作者の島田妙子さんの話では、「いつも、その日の分の虐めが早く終わるのを待っていた」というのです。


抵抗できない子供は、虐めが終わるのをただじっと待って耐えるしかなかった事がはっきりわかります。


親はそこにつけ込んで、気が晴れるまで虐待し続けるのです。



この作品では、主人公・妙子がそんな理不尽な親たちからどう生き延びたかが描かれています。


生き延びる” というのは決して大げさな表現ではありません。


実際妙子は、二度ほど死を覚悟したのです。


親に殺されそうになった経験のある妙子が、どんな人生を歩むのか、僕はそれがとても気になりました。



この作品は、児童虐待の実態を広く知ってもらうだけにとどまらず、虐待される側の子どもたちを救うことはもちろんのこと、”虐待する側の親も救う” という視点が重要なポイントになっています。


死ぬほどの目にあった妙子ですが、彼女は最後の最後まで、父親と継母との絆を保とうとします。


そんな彼女の切なる願いが、いまの活動の原点になっているのだと思います。



面白いのでぜひ読んでみて」と気軽に勧められる作品ではありませんが、いま実際に起きている社会問題に関心のある方には、おすすめします。


妙子の人生が気になる方は、このコミックサイトをチェックしてみてください。 無料試し読みができます。

《まんが王国》

*虐めを待つと検索するとすぐに読めますよ。



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