【児童虐待】漫画『虐めを待つ人』が訴えるテーマとは =虐待の連鎖を断ち切るために必要なこととは=

孤独に膝を抱える子供 虐待
漫画『虐めを待つ人』の主人公

『虐めを待つ人』は、2021年現在ネットでは、3巻まで配信されていて完結しています。(分冊版は12巻 完結)



この作品をまだ読んでいない方に一言。



この作品は、現在は一般財団法人 児童虐待防止機構理事長・島田妙子さんの実体験をもとに作られた物語です。



彼女は、自分の体験から、”虐待を受けた子どもたちを助けると同時に、虐待する側の親も救うべきだ” という視点から活動している方です。



ですから、彼女の現在の活動を見てもわかるように、この作品の目的は、親の虐待を告発することではありません



この作品が訴えるテーマは、”救われるべき人が救われなければ、問題の根本的な解決にはならない” ということです。



これは、” 子どもたちを救うだけでは、この問題は根本的には解決しない” ということを、みずから身をもって体験している島田妙子さんならではのテーマです。



彼女には、親を救うという視点があるのです。



一番の問題は、”親に虐待された子供が親になったとき、今度は我が子を虐待する” という虐待の連鎖です。



この連鎖を断ち切らないことには、この問題は根本的には解決されないのです。



このことに関しては、物語の後半で描かれています。





物語の前半では、継母と実の父親による凄惨な虐待が描かれます。



読者の中には、あまりに悲惨で、読みすすめることを躊躇する方もおられるようです。



でもそれでは、この作品が訴えたいことが、ほどんどわからずじまいになってしまいます。



ですから読み始めた方は、最後まで見届けることを強くおすすめします。





見どころはなんと言っても、妙子と真ん中の兄・(たける)の生きざまです。



妙子は、父親からの虐待で3回死を覚悟します。



それでも妙子は、”親との絆の回復” を心から願い続けます。



どんなに虐待されても親との絆を保とうとする妙子の切ない心情には、胸が締め付けられます。



また、妙子が苦難を乗り越えられたのは、二人の兄の支えがあったからです。



兄妹3人の支え合いがなかったら、最悪の事態になり得た場面がいくつもあったのです。



もし妙子が一人っ子だったらと思うと、ゾッとします。



そして、真ん中の兄であるは、この物語の要と言える存在です。



彼の本物の優しさと強さ。



三兄妹が生き延びることができたのは、の力に負うところが大きかったと言えます。

のちに妙子が、自分の生き方を変えるほどの重要な教えを得るのも、からでした。



の生き様と、死に様には、誰もが深い共感を抱くと思います。





今や、他人事として片付けるわけにはいかないほどの社会問題となった児童虐待問題。



できればこれを機会に、すべての方に知ってもらいたい作品です。



詳しく知りたい方は、こちらのサイトをおすすめします。



《まんが王国》

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