漫画『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』 ネタバレ ヒロインの秘密4:実に清々しい最高のヒロインが登場

読書する女性 少女漫画
ふつつかな悪女ではございますがの主人公

いつも、哀れなほどの嫉妬心に駆られている朱 慧月(けいげつ)。

彼女は、道教の術を使い、誰からも愛される黄 冷琳(れいりん)との体の入れ替えに成功する。

ところが思惑通りにはいかず、体調不良と高熱に毎日悩まされることになる。

冷琳の体は、少しでも気を抜けば倒れるほどの虚弱だったとは夢にも思わなかったのだ。



慧月は、冷琳と体が入れ替わりさえすれば殿下の寵愛が得られるはずと考え、浅はかにも行動に移したのですが、結局は自分で自分の首を絞める事になりそうです。


冷琳が持っているものは全て、彼女の努力の賜物ですし、冷琳に向けられる愛や慈しみは、他ならぬ彼女自身が生んだものですから、慧月の目論見は、もろくも崩れそうです。


ですから、この作品の見どころは、愛すべき冷琳が ”嫌われ者の慧月” をどう変えていくか。


そして、体の入れ替えによって、周りからは ”嫌われ者の慧月” だと思われている冷琳が、周りの見方をどう変えていくかです。



しかしなんと言ってもこの作品の一番の魅力は、冷琳の人間性です。


彼女の人間性を少し挙げてみます。

  • 自分を恨む相手をも味方にしてしまうほどの、相手に対する思いやり
  • 何よりも大好きな言葉が、根性向上心高い志
  • 目的に向かって、ブレない行動力
  • いかなる時でも公正さを失わない、精神のおおらかさ


など、挙げればきりがないほど魅力にあふれた女性なのです。


そんな彼女の言葉、行動、性格、を一言でいうと、「清々しい」の一言に尽きます。


彼女を見ているとこちらまで清々しい気持ちになってきます。


この感覚をあなたにもぜひ味わっていただきたいです。



慧月の体を持つ冷琳にとっては、周りは敵ばかりの雛宮すうぐう(次期妃 育成所)で、彼女がどう危機を乗り越えていくか、最後まで目が離せない物語です。



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